アウトボードを使用して倍音や温かみを得る方法

DTM

今はプラグインエフェクトでたくさんのアナログ機器がモデリング、シミュレートされています。そんな中でも、アナログ機器の温かみや迫力、サチュレーション、倍音は、プラグインでは得られない実機ならではの価値を得ることができます。アナログ機器はデジタルオーディオのように上限が限られているわけではありません。特にマイクプリアンプに関してはオーディオインターフェースに付属しているものではなく、別のアウトボードを使用することで個性的な付加価値をつけることもできます。

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メリット

  • プラグインエフェクトでは得られない実機の温かみを得られる
  • アナログ実機のコンディションの”いい加減”さで、リアル感、空気感を追求できる
  • 他のDTMerとは違う本物の音像を得られる(キャラクター)
  • ピークをおさえた安全な収録ができる(入力前段にコンプレッサー等)
  • プラグイン、DSP処理の簡略化(ある程度トラック入力前に作り込む場合)

デメリット

  • エフェクト後は後戻りできない
  • 電源まわり、ケーブル系統のトラブルのもとになる
  • アナログ実機のコンディションの”悪いいい加減さ”で、ノイズの元となる(ホワイトノイズ等)
サチュレーション→歪ませるというより「原音にはない倍音が付加された」くらいのニュアンスと思ってください。

SSLやNEVEなどの高価な実機は試すのが難しいですがプラグインとして体感しているものと比較すると、やはり実機に軍配は上がります。筆者も外部のスタジオでNEVEのマイクプリ実機をいじらせていただいことがありますが「本物ってすごい!」と肌に感じたことがあります。十分に試してみる価値はあると思います。

デメリットを考えるとマスタリング前の2MIXデータに挟むのが一番無難かもしれません。もちろん、ドラムのキックやスネア、ベース、ギターなどトラック単体に付加価値をかけるのも良いと思います。また、ここぞ、という楽曲に大してスポットライトになるようなトラックに行うと良い結果を産むことがあります。せっかくプラグインエフェクトが充実している今日です、多用すべからず。

ここでは2MIXに通すお話をしたいと思います。

アウトボードへの通し方(2MIXにかける場合)

前提としてオーディオインターフェースにステレオで2in2out以上(合計4つの入出力端子)があること。

2MIXのアウトプット先をチャンネル1-2にすると仮定します。チャンネル1-2のケーブルで取り入れたいアウトボードの入力端子に通します。アウトボードのアウトプット先をオーディオインターフェースのインプット3-4に通します。DAW側でインプット3-4をRECします。(プラグインではないので楽曲を最後まで流す必要性があります)

上記は2MIXの場合ですが、ギターやベーストラック単体の場合はモノラルで入出力しましょう。

筆者の場合は5-6チャンネルのオーディオインターフェースのアウトプットからオーディオインターフェスの5-6チャンネルのインプット、というセッティングになってます。

目的はあくまで温かみや倍音などのプラスアルファの価値を求めるのみにしましょう。音量や音圧はこの時点では稼がないようにうまくアウトボードをセッティングします。(アウトボードに音を通した後にマスタリングしましょう。)

筆者は長年SSLのVHDpreを使用してます。

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SSLならではのロックで元気なガッツある音質と豊かな倍音を取り込むことができます。ギター、ベースにも良い結果をもたらすので長年VHDpreにはお世話になってます。

もっと高級なものですと上記のようなマスタリング用途の高級アナログ機器も存在します。いまだにプラグインエフェクトが多々リリースされるなら現行のアナログ機器も存在し続けているのがわかります。巨大なマスタリングスタジオなどはこの手の高級なマスタリングプロセッサーがたくさんあるのもキャラクターによって使い分けている、ということです。

またAD/DAコンバーター搭載のオーディオインターフェースや実機の場合デジタルインアウトにてアウトボードの音を取り込むこともできます。

一昔前はTC ELECTRONIC社のFinalizerというマスタリング用アウトボードも主流でした。

←昔の筆者の自宅スタジオ写真。この頃は音源からコンプレッサー、マイクプリ、コンバーターとアウトボードばかりでした。

ノイズ対策

取り込んだ後にノイズをリダクションする必要性があります。筆者はWAVESのX-noiseにて余計なホワイトノイズを処理します。

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またノイズの対策としては

  • 良質な電源ディストリビューターの導入
  • 良質なケーブル、ステレオ入出力ならペアリングされている均等なケーブル
  • ワードクロックの導入
  • アウトボード収録時のバッファーサイズ等の確認
  • 2MIXの時点でのノイズ処理、アウトボードの音質をとりこんだ後のノイズ処理

上記を考える必要性があります。余談ですがきちんとノイズ処理をした上でマスタリングするとノイズ処理をしなかった2MIXに比べて格段に音質が上がります。ノイズ処理についてはまた別の機会にお話ししようと思います。

電源ディストリビューター

電源ディストリビューターは導入するだけで音の違いがわかりやすいのでおすすめです。各オーディオ機器のトラブル防止にも必須です。

voltampere GPC-TQ

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筆者は上記GPC-TQとSym-ProceedのZERO CROSS SWITCH SP-PZ10を使用してます。

終わりに

以上がアウトボードで2MIXに付加価値をつける手法についてでした。注意点もたくさんありますが、自分のお気に入りのアウトボードを一つでも持っていると他のDTMerと音質面にて差やオリジナリティを生み出すことができます。

あなたのデジタルトラックに温かみを。

サウンドハウス

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